デザイナーがこっそり教える、
手書き文字がすきな人のための書き方レッスン
こんにちは。Keinaです。
普段、街を歩いていると、様々なデザインを目にします。
その中でも「わぁ!いいな!」と思うデザインの多くは、手書きの文字やイラストが多い印象です。
わたしは、パソコンを使えば、誰でもつくれてしまうようなデザインよりも、
ぬくもり感の伝わる文字やデザイン、てまひまかけて作られたものに興味があります。
特に箱庭をはじめてからのデザインには、意識的に手書き文字を入れています。
そのほうが、自分らしいものがつくれるし、いろいろ実験しながらつくる工程も楽しいものです。
自分でかわいい手書き文字を書いてみたいけれど、どんな風に書けばいいのか分からない人のために、
本日は、簡単に挑戦できる、かわいい手書き文字を自分で書くための5つの方法をご紹介します。
筆記用具
1 紙用マッキー(ゼブラ)
線幅:太5.6mm・細1.4~1.7mm
おなじみのマッキーですが、紙に書いても裏うつりしないのが特徴。
2 サインペン(ぺんてる)
線幅:0.8mm
サインペンの定番といえばぺんてる。サラサラと書きやすい。
3 ラミー サファリ ネオンイエロー(LAMY)
線幅:約0.9mm
万年筆ならではの滑らかな書き味と線に強弱がつけられるのが特徴。
4 ユニボール シグノ 極細シリーズ(三菱鉛筆)
線幅:0.38mm
なめらかでにじまない書き味が特徴。極細なので、細かい描写に優れている。
原稿用紙は、バラバラにならないほうがすきなので、
マルマン クロッキー帳を使用しています。
サッと1枚だけ書きたいときは、コピー用紙などでもOKです。
1. 文字を区切って書いてみよう
紙用マッキー(ゼブラ)を使用。
細いほうを使って、アルファベットの横線部分の前後を区切るように書きます。
隙間をあけて書くだけなので、とても簡単です。
2. フリーハンドで書いてみよう
紙用マッキー(ゼブラ)を使用。
「細」と「太」の両方を使ってフリーハンドで書きます。
上部は筆記体、土地の名前は細長い文字、中央の「to」は筆記体にしてみたり、
いろんな文字を意識的に混ぜてみるのもおすすめです。
フリーハンドに自信のない方は、フリーフォントをダウンロードできるサイトで、
好きなフォントを参考に書いてみると練習になりますよ。
Free Design Resources
Pixel Buddha
Creative Market
3. 印刷したフォントをラフになぞって書いてみよう
サインペン(ぺんてる)を使用。
フォントを印刷した用紙を1枚下に敷き、透けたフォントをラフになぞっていきます。
上手になぞらなくても、味のある文字が書けますよ。
4. 絵と文字を組み合わせて書いてみよう
ラミー サファリを使用。
文字の形になるよう絵を描いていくと、華やかな文字になります。
例えば、文字の形に沿ってお花の絵を描いてみましょう。
難しそう。。と思った方は、鉛筆でアルファベットの形を下書きしてから、お花の絵を書くのがおすすめです。
日頃から植物を観察し、小花、茎、葉をスケッチしておくとスムーズに書けますよ。
5. 写真の文字をなぞって書いてみよう
自分で撮影した写真から、使えそうなものを選び、プリンターで印刷します。
LEDトレース台の上に写真、次に紙を重ね、透けている写真をペンでなぞっていきます。
トレース台を持ってない場合は、窓ガラスに印刷した写真をマスキングテープなどで貼り、
その上に原稿用紙を重ね、マスキングテープで固定し、太陽光に透かして書くこともできます。
サンワダイレクト LEDトレース台 A4サイズ
http://amzn.to/2d5qL6P
今回なぞった写真は、旅で撮ってきた写真です。
標識や看板などは、比較的簡単なのでおすすめ。
書き終わったかわいい手書き文字は、どうやって加工すればいいの?という方のために、
手書き文字の書き方のあとは、加工方法をご紹介します。
アプリを使って写真と手書き文字を簡単に合成する方法
スマートな写真合成無料アプリ「FOCA」
スマートフォンに保存しておいた素晴らしい写真(背景画像)と自分が書いたカリグラフィーまたは、
撮影しておいた筆写を認識して、写真や文字を合成して新たな作品を作ることができます。
1. アプリを立ち上げて、スタートボタンをタップ。
2. カメラマークのアイコンをタップし、背景用の写真をカメラロールから選択します。
3. 筆マークのアイコンをタップし、手書き文字を撮影した写真をカメラロールから選択します。
4. 好きな場所に配置し、文字の大きさ、色、透明度など調整するだけで簡単に合成できます。
5. 全て編集が終わったら「done」をタップし、飛んだ先で「save」をタップしてカメラロールに保存します。
※Instagram、Facebook、Twitter、LINEで共有もできます。
6. 完成画像
写真+手書き文字で、バナーに活用。
こんなに簡単に手書き文字を合成できるとは驚き!
PCを持ってない外出時でも、紙とペンとスマホがあれば、簡単に合成できますね。
Adobe Illustratorのライブトレースを使って
画像から文字を自動トレースする方法
1. 新規ドキュメントを作成し、[ファイル] メニューから[配置]を選択してトレースしたい写真を配置します。
2. 「選択ツール」で配置した写真を選択します。
3. コントロールパネルで [画像トレース] ボタンをクリック。
4. 画像トレースが完了したら、コントロールパネルで [拡張] ボタンをクリック。
5. 不要な部分は「グループ選択ツール」で選択し、削除します。
あとは、好きな色や大きさに調整してデザイン素材として使用できます。
拡張することで、ベクターデータになるので、拡大・縮小しても画像が荒くなりません。
6. 完成画像
背景+手書き文字で、ポストカードに使用。
手書き文字もアイデア次第でいろんなデザインに活用できます
他にもいくつか作ってみました!
写真+手書き文字を組み合わせて、旅のZINEに活用。
写真+手書き文字で、DMに活用。
背景+手書き文字で、ポストカードに活用。
※【水彩】テクスチャ 10点セットで作成
背景+イラスト+手書き文字で、メッセージカードに活用。
※【水彩】テクスチャ 10点セット、【シンプル】PLANTS 10点セットで作成
写真+手書き文字で、ポスターに活用。
背景フレーム+イラスト+手書き文字で、バースデーカードに活用。
※【水彩】フレーム 10点セット、【シンプル】EAT 10点セットで作成
筆記用具や書き方を使い分けると、いろんなパターンのかわいい手書き文字が書けますよ。
手書き文字は、メッセージカード、包装紙、DM、グッズ、バナーなど様々なデザインに活用できます。
簡単にはじめられそうなものから、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
デザイン素材をお探しの方におすすめ
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