イルミネーション撮影は、スタンダードと遊び心の二刀流に挑戦。
こんにちは、箱庭の森です。
クリスマスまであと少し。街がキラキラ華やかな季節ですね。こんな時に撮影したいのは、やっぱりイルミネーション撮影。冬の夜は寒いし、イルミネーションの開催場所は人も多いけど、この季節ならではの写真が撮影できます。
今回のカメラ実験隊では、隊員3名が好きなイルミネーションスポットに出かけて、冬の光を撮影してきました。その結果、ぜひ試してほしい5つのイルミネーション撮影法を伝授したいと思います。
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『カメラ実験隊』とは?
もともと写真好きなメンバーが多い箱庭ですが、それでもカメラの機能をすべて活用出来ているかといったら、できていないし、まだまだ挑戦したことのない撮影シーンもたくさんあります。
そこで、実際にいろいろな撮影を体験して、カメラのことをもっと知り、写真の腕をさらに磨いていこう!というのが、『カメラ実験隊』です。
シャッタースピードを遅くして、人混みを消そう
まずは、バシッと綺麗なイルミネーションの撮影に挑みます。
イルミネーションの光は明るいので、手持ちでもブレずに撮影することができますが、人混みが多いイルミネーション撮影では、どうしても人が写ってしまうんですよね。こんな風に。
私が撮影スポットとして選んだ『青の洞窟 SHIBUYA』は、人気イルミネーションスポット。まったく人がいない状態を待つのはなかなか難しいですが、そんな時は三脚の出番です。シャッタースピードを遅く(長時間露光)して、撮影してみましょう。
(Nikon D750 f/22 13秒 ISO100 WBオート 森隊員撮影)
上の写真では、シャッタースピードを13秒に設定しました。シャッタースピードを遅くすることで、まるで魔法のように、動いている人が消えます。
ここで気を付けたいのは、野外のイルミネーションの場合、風によって木々が揺れるということ。あまりにもシャッターの開いている時間を長くしすぎると、木々もぶれます。そのあたりは、シャッタースピードを調整しながら進めましょう。
(Canon EOS 70D f/9 8秒 ISO100 WBオート 秋山隊員撮影)
長時間露光の撮影では、静と動のものを入れることで、その場の雰囲気が伝わるより魅力的な写真になります。東京タワーもイルミネーションも素敵ですが、車のヘッドライトが臨場感を醸し出していますよね。
ホワイトバランスを変えて撮る
続いては、ホワイトバランスで遊んでみましょう。
下の写真は、ホワイトバランス以外の設定はすべて同じで、ホワイトバランスだけ変えて撮影しています。
(Nikon D750 f/4 1/100秒 ISO5000 森隊員撮影)
左上から時計回りに、ホワイトバランスをオート、電球、蛍光灯、日陰モードで撮影しました。
ゴールド系のイルミネーションは、日陰モードにすると、よりあたたかみのあるオレンジ色になります。イルミネーションのカラーによっても変わってくるので、ホワイトバランスはいろいろ試して、自分のお気に入りの色を見つけてみてはどうでしょうか。
お好みですが、私はちょっと冷たい感じの電球モードが好きです。
グッと寄って撮る
(Canon EOS 8000D f/2 1/60秒 ISO1250 WBオート 東出隊員撮影)
イルミネーション全体を収めるのもいいですが、たまにはグッと寄って撮影してみましょう。肉眼で見ているイルミネーションとは違った雰囲気の写真に仕上がることも。
(Canon EOS 8000D f/5.6 1/250秒 ISO6400 WBオート 東出隊員撮影)
そして、この撮影法には利点もあるんです。全体を撮影しようとすると、どうしても雑多なものが写ってしまう場面に遭遇してしまうこともありますよね。イルミネーションは綺麗だけど、余計なものが写ってしまう。そんな時に、この撮影法は大いに役立ちます。駅前の小さなイルミネーションさえも、ドラマティックな写真に写せるので、ぜひ試してみてください。
あえてピントをぼかす
実はこの撮影法、隊員同士、打合せをしたわけでもないのに、全員が撮影していた方法なんです。
AF(オートフォーカス)からM(マニュアルフォーカス)に切り替えて、手動でレンズのフォーカスリングを回し、あえてピントをぼかして撮影する方法です。
(Nikon D750 f/1.4 1/640秒 ISO1000 WBオート 森隊員撮影)
(Canon EOS 8000D f/2.8 1/30秒 ISO6400 WBオート 東出隊員撮影)
レンズのフォーカスリングを回して、ボケ玉の大きさも自分の好みなものに変更できます。ボケ具合が大きいほど、玉の大きさは大きくなり、ボケ具合が小さいほど玉の大きさは小さくなります。
(Canon EOS 70D f/5.6 1/40秒 ISO3200 WBオート 秋山隊員撮影)
こんな風に、ボケ玉を背景として使うのもいいですよね。
「あえてピントをぼかす」この方法は、イルミネーションだけではなく、街中のネオンや海の光の反射でも使えますので、ぜひ一度使ってみてください。
カメラを動かして、流れる光を撮る
最後は、遊び心いっぱいの写真を撮影します。シャッタースピードを少し長くして、カメラを動かして撮影してみましょう。
(Canon EOS 70D f/8 16秒 ISO100 WBオート 秋山隊員撮影)
夏の花火みたい。
(Nikon D750 f/13 1/8秒 ISO4000 WBオート 森隊員撮影)
こちらは、流れる星のよう。
どんな写真が撮影できるか分からない楽しさもあるので、面白いですよ。
今回、私たちが撮影したおすすめのイルミネーションスポットはこちらです。みなさんもこの季節限定の光の撮影を楽しんでください。
青の洞窟 SHIBUYA
開催場所:代々木公園ケヤキ並木~渋谷公園通り(約750m)
開催期間:2016年11月22日(火)~2017年1月9日(月・祝)
点灯時:17:00~23:00
※11月23日、12月4日、12月25日、1月9日は19:00頃の点灯開始を予定しております。
※点灯時間は日によって変更となる場合がございます。
WEB:http://shibuya-aonodokutsu.jp/
けやき坂Galaxyイルミネーション
開催場所:六本木けやき坂通り
開催期間:2016年11月14日(月)~12月25日(日)
点灯時:17:00~23:00
※12月16日(金)~12月25日(日)の期間は24:00まで、12月31日(土)は30:00(翌6:00)まで点灯します。
WEB:http://www.roppongihills.com/events/2016/12/002176.html