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【カメラ実験隊Vol.1】花火撮影のコツはこれだ!

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150721mori_00

夢は、写真好きなおじさまたちと肩を並べて撮影すること。カメラ実験隊がゆく!

こんにちは、箱庭のです。
本日から新しい連載をゆる~くはじめます。

箱庭では『カメラ実験隊』という部活動のような活動を立ち上げました。
もともと写真好きなメンバーが多い箱庭ですが、それでもカメラの機能をすべて活用出来ているかといったら、できていないし、まだまだ挑戦したことのない撮影シーンもたくさんあります。
そこで、実際にいろいろな撮影を体験して、カメラのことをもっと知ったり、写真の腕をさらに磨いていこう!というのが、『カメラ実験隊』です。

ここでは、わたしたちが実験した結果をもとに生み出した「箱庭流 撮影のコツ」をお伝えしていきます。
みなさんには、わたしたちの実験を参考にして、写真撮影を楽しんでもらえたら嬉しいです。

150721mori_01(左から秋山隊員、東出隊員、森隊員 ※もうひとり松本隊員は欠席です。)
隊員は、まだ箱庭メンバーの4人のみですが、やる気全開です。元気よくはじめます!

第一回は夏の風物詩、花火撮影に挑んできました。

実験した結果、隊員がたどり着いた花火撮影のコツをお伝えします。

今回のロケ地は、7月20日(水)に開催された鎌倉花火大会

実験結果をお伝えするにあたって、せっかくだったらみなさんに今年の花火撮影を楽しんでもらいたい。
というわけで、関東でなるべく早い時期に開催される鎌倉花火大会を選びました。

花火撮影のコツとして、多くのサイトで撮影場所が大事!ということが書かれていました。
良い撮影場所を確保のため、花火の撮影場所や会場入り時間など、事前に調査しておくことをおすすめします。
150721mori_02
私たちは、入念な調査の結果、由比ガ浜海岸ではなく、ちょっとだけ穴場と言われている材木座海岸を撮影場所に選び、12時ころに会場入りしました。(花火開始時刻は19:20です。)
私たちが会場入りしたころは、まだビニールシート20組程度。余裕の会場入りでした。実際は17時くらいでもよかったかも…。でも、念には念を!

ちなみに17時ころの段階ではこんな感じです。平日開催とあってか、まだ余裕があります。
150721mori_03

花火撮影には、折り畳みイスもしくは、ビニールシートを持っていきましょう。
海の場合はビニール袋も重要。みなさん、ビニール袋に砂を入れて重石にしていましたよ。

今回、使用した機材はこちら

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150721mori_05秋山隊員のカメラ:Canon EOS 70D
レンズ:EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM

150721mori_06東出隊員のカメラ:Canon kiss x5
レンズ:EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS

150721mori_07森隊員のカメラ:Nikon D750
レンズ:AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

150721mori_08みんながもっている
iPhone

各自三脚も持参しました。

私たちが体験して分かった花火撮影10のポイント

それでは、私たちが体験して分かった花火撮影ポイント10です。
※花火写真は加工なしで掲載しています。

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しっかり撮影したいならiPhoneよりもカメラがおすすめ

撮影に行く前に行った事前調査では、iPhoneでも夜景アプリを使えば、しっかり撮影ができると書いてあったのですが、実はうまくいかなかったんです…。事前にアプリの使い方などをしっかり勉強していればよかったのかもしれません。
150721mori_09こちらがiPhoneで夜撮アプリを使用して撮影した写真。

上の写真左と同時刻頃に森隊員のカメラで撮影した写真がこちら。
150721mori_10(Nikon D750 f/22 10秒 ISO100 WBオート)

全然違いますよね…。
おそらくiPhoneでもきれいに撮影できるコツがあるのだと思いますが、カメラと三脚を持っている方はぜひ、そちらで撮影を楽しんでもらいたいです。(iPhoneも三脚で固定して撮影するとうまくいくかも!)

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三脚は忘れるな!

シャッタースピードを遅くしますので、カメラの固定が必須になります。
どこかの塀にカメラを置いて撮影ということもできますが、花火撮影の場合、カメラを斜め上に向けることが多いので三脚は持って行った方が良いです。
カメラと三脚の両方を持って行くのは、重たくて億劫になりがちですが、撮影した写真を見るとそんなの苦じゃない!そう思えますよ。

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ISO感度は100に設定しよう

花火が打ちあがる前に、カメラの設定を花火仕様にあわせておきます。
まずは、ISO感度を100にあわせましょう。
花火の場合、打ち上げから花火がひらくまでをすべてとらえるには、どうしてもシャッターの開放している時間を長くする必要があります。そのため、高感度のISOにあわせておくと、明るすぎて写真が真っ白になってしまいますので、ISO感度は100程度の低感度に設定しておきましょう。

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レンズやカメラの手ぶれ補正機能はOFFに設定しよう

手ぶれ補正ありで撮影をすると描写が甘くなって、花火の光跡がくっきり写らないことがあるんだそうです。

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私のレンズでは、レンズ横に設定スイッチがありましたよ。真ん中のVRをOFFにしました。
みなさん、自分のカメラやレンズの説明書を確認しながら、設定してみましょうね。説明書がない方は、事前にネットで調べるといいですよ。

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ピントは、マニュアル 無限遠(∞)に設定しよう

通常、ピントをオートフォーカスにして撮影している人が多いと思いますが、花火でオートフォーカスを使うのは至難の業。ピントがあわせられずにボケてしまいます。
オートフォーカス設定からマニュアル設定へ変更しましょう。

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無限遠(∞)にすることで、ボケずに撮影ができますが、心配だという方は、最初の数発でピントをあわせるのがおすすめです。
今回、私は無限遠ですべて撮影しましたが、そんなにボケていませんでしたよ。

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ノイズ低減処理を設定しよう

こちらを設定することで、暗い場所での撮影にありがちなザラザラとしたノイズが低減されます。
ポイント3からポイント6までは、撮影前のまだ明るい間に設定しておくことをおすすめします。慌てずにすみますよ!

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絞り値は空の明るさによって変えよう

花火の開催時間によりますが、空がまだ真っ暗になる前に開催されることもあります。
調査によると絞り値はf11~16をおすすめしているサイトが多かったのですが、空が明るい場合や、花火が何発も上がって非常に明るい場合は、f22でも平気でした。
f11~22で調整しながら撮影するのがおすすめです。

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シャッタースピードは、花火の種類によって変えよう

シャッタースピードは、2秒~15秒くらいで調整しました。
打ち上げからゆっくりとあがって、ひらく花火の場合は、シャッタースピードが10秒よりも短いと、花火がひらく前にシャッターが閉じてしまいます。
逆に、バチバチと何発も一度に上がる場合は、シャッタースピードを長くしすぎると、花火が重なって撮影され、明るすぎる場合があります。
そのため、シャッタースピードは花火の種類によって、調整するのがおすすめです。

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レリーズを使わなくても意外と撮影可能

カメラに触れることなくシャッターをきることができる有線シャッターの「レリーズ」。花火撮影では必須と言われているのですが、隊員はひとりも持っていません。。
ずっとシャッターを押している必要があるバルブ撮影(シャッターを押している間、シャッターが開放されている機能)の場合は、必要だと思うのですが、花火撮影はシャッタースピード15秒程度で撮影が可能ですので、バルブ撮影にしなくても撮影が出来るんです。
ずっとカメラに触れているわけではないので、案外レリーズがなくてもブレていませんでしたよ。

心配な方は、レリーズを持って行く。もしくは、Wifi機能のついたカメラの場合、iPhoneなどで操作をしてシャッターをきることも可能ですので、そういった機能をつかうのもおすすめです。

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シャッターを押すタイミングが、とても大事!

シャッター開放時間が長いので、意外と多い枚数が撮影できません。
そして、ノイズ低減処理が撮影後に行なわれるため、撮影した後しばらくは次の撮影ができません。撮影しながら、「あ!この花火を撮りたかった…。でもノイズ低減処理中…。」なんてこともしばしば。

花火大会は、プログラムが組まれており、各構成ごとに最後の方が華やかな花火が多いので、プログラムと時間・打ち上げられる本数などをあらかじめチェックしておくといいかも。といっても、最後は自分のタイミングですけどね…。

隊員の花火写真を見てみよう

それでは、隊員の撮影した花火写真を見てみましょう!
こんな写真が撮影できました。
※花火写真は加工なしで掲載しています。

150721mori_15(Canon EOS 70D f/22 10秒 ISO100 WBオート 秋山隊員撮影)

150721mori_16(Canon EOS 70D f/16 13秒 ISO100 WBオート 秋山隊員撮影)

150721mori_17(Canon EOS 70D f/16 13秒 ISO100 WBオート 秋山隊員撮影)

150721mori_18(Canon kiss x5 f/13 6秒 ISO100 WBオート 東出隊員撮影)

150721mori_19(Canon kiss x5 f/13 5秒 ISO100 WBオート 東出隊員撮影)

150721mori_20(Canon kiss x5 f/13 5秒 ISO100 WBオート 東出隊員撮影)

150721mori_21(Nikon D750 f/20 10秒 ISO100 WBオート 森隊員撮影)

150721mori_22(Nikon D750 f/22 13秒 ISO100 WBオート 森隊員撮影)

150721mori_23(Nikon D750 f/22 13秒 ISO100 WBオート 森隊員撮影)

撮影をする前は、ホワイトバランスも色々試したいね。なんて言っていたものの…。
案外余裕がないのが、花火撮影なのであります。結局、みんなオートで撮影しました。

アレンジ撮影にもチャレンジ!

基本の撮影で花火をおさえたところで、少し違った撮影にもチャレンジしたいもの。
アレンジ撮影にもチャレンジしてみました。

まずは、あえてカメラを動かして撮影してみました。
150721mori_24(Canon kiss x5 f/13 5秒 ISO100 WBオート 東出隊員撮影)
これが、芸術といいます!

続いては、多重露光です。
150721mori_25(Nikon D750 f/22 Time機能(66.8秒) ISO100 WBオート 森隊員撮影)
Nikon D750のタイム撮影という、シャッターが常に開放の機能を使いました。
花火があがっていない時は、黒い画用紙をレンズの前に置き、花火があがっている時だけ画用紙をはずします。(でも、実は画用紙を持っていなかったので、三脚カバーで代用しました。)

同じ場所から花火があがるので、カメラの首も右から左に大きく振っています。本当は3玉とも同じ場所から上がっている花火なんです。

写真加工でさらにかっこよく

最後は、帰宅後に写真加工して、さらにかっこよく仕上げてみました。
花火撮影は、意外と花火が小さかった、見きれちゃった、ということも多々あります。トリミングをするだけでもかなり雰囲気が変わって見えます!
せっかくの綺麗な花火の色は変えたくないけれど、少しだけコントラストを強めたりするのもおすすめ。鮮やかになりますよ。

150721mori_26-1

150721mori_26-2(Nikon D750 f/22 10秒 ISO100 WBオート 森隊員撮影)
TOPにも使用した画像です。
上:トリミング画像、下:元画像。トリミングするだけで、印象がガラリと変わります。

150721mori_27-1

150721mori_27-2(Canon kiss x5 f/13 5秒 ISO100 WBオート 東出隊員撮影)
こちらもトリミングした写真。
ちょっと小さすぎたな~と思った写真こそ、ズームをして、よく見てください。きっとそこには肉眼で見られない花火の世界が広がっています。

さ!いよいよ夏本番!今週末からは続々と花火大会が開催されます。
ぜひみなさんもこの記事を参考に、花火撮影を楽しんでみてください。

次回は、何を撮影しようかな~。
「こんな実験してください。」というご意見もお待ちしております!


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